今回は鳥取で食べた牛骨ラーメンがあまりにもおいしかったのでご紹介いたします!
鳥取牛骨ラーメンとは?
鳥取牛骨ラーメン(とっとりぎゅうこつらーめん)は、牛骨でスープの出汁を取る鳥取県中西部のご当地ラーメンとのこと。牛骨スープは癖が強すぎて、スープとして御することが難しいそうで、牛骨で出汁をとるラーメンは日本全国的にも少ない。
特徴
牛骨出汁のスープを使用する。店舗によってスープの取り方に違いがあり、醤油牛骨、塩牛骨、牛骨ちゃんぽんというように店ごとのバリエーションも多いが、牛脂独特の甘みと香ばしさのあるスープが最大の特徴です。
どうして牛骨ラーメンが根付いたのか
なぜ鳥取県内に牛骨スープのラーメンができたのでしょうか?
その濫觴は中国大陸の蘭州まで遡ります。蘭州市内には牛骨スープと牛肉を乗せた「蘭州牛肉拉麺」を提供する店舗が3000軒ほどあるといわれています。蘭州のある甘粛省は回教徒が多い地域であり、豚食文化のある中国料理の中で牛食文化が発達していったそうです。
そして第二次世界大戦中、旧満州に渡った日本人と現地の中国人との交流の中で「牛骨スープのラーメン」と出会い、戦後、旧満州から引き揚げ鳥取県に戻ってきた方が飲食店を営み、その時に中国人から習った「牛骨スープのラーメン」を出し始めたといわれています。
また、豚骨や鶏骨ではなく『牛骨』が根付いた理由として、鳥取県は畜産業が非常に盛んで、日本三大牛馬市のひとつともいわれる「大山博労座」を有していました。牛馬市とは平安時代からはじまり、明治中頃には年間1万頭以上の牛と馬が売買される、国内最大一になるほど栄え、その後昭和12年ごろまで市は続いたといわれています。言わばこの鳥取牛骨ラーメンは、昔からの歴史に寄り添いこの地方で根付いたものになっており、提供店舗だけではなく地元の様々な人たちと共に現在まで培われてきた食文化なのです。
500円でたべられるおススメの牛骨ラーメン
はじめて食べた牛骨ラーメンですが、なんと500円で食べれてとても美味しかったのでご紹介させてください!
鳥取県大山町にある【公園食堂おおさか】です。
がっつりなラーメン屋さんではなく、大衆食堂みたいなところです。
ラーメンの並で500円という安価!!大盛でも700円です。
本当に人生で初めての牛骨ラーメンだったのですが、ラーメンでこんなにあっさりした後味で食べれることに感動しました。透き通るスープはとても美味しく、気づくと全て飲み干していました。
麺は中太ちぢれ麺でつるつると食べやすく、スープと絡みとても美味しい!!
こちらのお店では最初に好きなものを取るバイキング式で、精算お皿の種類を見てスタッフの方が計算してくれるシステムでした。
今回は家族で餃子とおいしそうなハンバーグを分けることに。
どちらも温かく味もしっかりしていておいしかったです!
いろんなものが食べられるのでラーメンが安く食べられる分、ラーメン以外も楽しみたい方、特におすすめです。
スタッフの方もとても愛想がよくまた絶対訪れたい場所になりました。
市販のスーパーで購入した牛骨ラーメンを食べてみた
牛骨ラーメンが忘れられず、スーパーで売っていた生めんの牛骨ラーメンを買ってみました。
味はやはり劣るだろうとは覚悟していたのですが、なんと!おいしい!!
お店で食べたラーメンは味がもう少ししっかりしていたかなと思いましたが、こちらもスープも麺もおいしい。トッピングは味をあまり変えたくなくて、白菜とネギだけになってしまいましたが、このタイプのラーメンでこんなにおいしいだなんて……
地元の三重でも売ってほしいくらいです。
まとめ
ということで、ぜひ売っていたら皆さんも買って食べてみてください!
私はこれからラーメン何派?と聞かれたら、牛骨派と答えることにします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※参考文書
・米田良順「鳥取の文化としての牛骨ラーメン」
・Wikipedia参照