キャンピングカーには必ずと言っていいほど標準で装備されている「FFヒーター」。
「Air Top 2000STC」
キャンピングカーを自作する方にとってはまさに憧れの装備であります!
自分もFFヒーターには強い憧れがありました。
FFヒーターって何?
燃料ポンプから送られた燃料(ガソリン、軽油、灯油)と、車外から取り入れた新鮮な空気との混合ガスを燃焼室で燃やして熱交機を暖める仕組みになっています。
燃焼した排気ガスは車外に排出させることによって、車内の空気を汚すことなく一酸化炭素中毒や酸欠の心配がないのがFFヒーターの特徴です。
でもFFヒーターで有名なドイツのべバスト製「Air Top 2000STC」は定価で17万円くらいするんですよ。。。
しかも専門業車に取り付けしてもらったら30,000円~はまずかかると思っても間違いないと思います(取り付け方法によって値段は変わります)
た、高すぎる。。。
せっかく安い車買って自作でキャンピングカーを作ろうってんだから、それはって方も多いのでないでしょうか?
で、探してみるとありました!
値段は12,000円代!!!
なんとべバスト製の1/10以下の値段ですね。
もちろんそこは中華製です!
でも試したくなるのが人間の性!w
しかも、通常は燃料は車体のガソリンの燃料ラインから分配して燃料ポンプで吸い上げるのが一般的ですが、この見つけたFFヒーターはそんな面倒な事をしなくても良いのですよ!
灯油で動作するのでいちいち危険を伴う車輌の燃料ラインから引っ張ってくる作業もしなくていい!!!
このケースの中に全部入ってる「オールインワンタイプ!」
このケースを設置できるスペースがあればあとは吸気と排気の配管の床に穴を開けるだけ!
でも知識がない方には 難しいというか、大変危険です!
なぜかと言うと、FFヒーターからは燃焼ガスが出ます、その燃焼ガスを上手に車外へ排出できていなければ、寝ている最中にみんなであの世行きです!
注意:命に関わる作業なので取り付けに自信がない場合は絶対にプロにお願いしましょう!
*それではここからは実際に車に取り付けた方法をみていきます。
まずは取り付け場所がこちら↓
場所はセカンドシート横に取り付けました。
ここがまたちょうどすっぽり干渉せずに収まるという奇跡のポジション!w
ドアを閉めるとこんな感じ↓
底の鉄板に直付だと配管の増し締めが出来なくなってしまうので間に3センチほどの厚みの木で嵩上げして取り付けました。もし万が一走行の振動により配管の接続が緩んできても隙間があるので増し締め確認ができます。
アップで見るとこんな感じ。
右側の配管が排気管、左側が吸気管になります
配管を通す底の鉄板に配管より一回り大きめで穴をあけました。
開け方はドリルで穴を開けていき円になるように繋げてあけました。
正直、後でコーキングするところなので綺麗にあいてなくて大丈夫です。
コーキングは通常の物を使いました。
一応、150℃までは耐熱性として対応しています。
上記の写真が1シーズン使用後ですが弾力性は十分です。
もし弾力性がなくなってきたら無理なおせば大丈夫。
そのために、本体の嵩上げもしてあります。
これで一度も車内が排気が逆流してきているような匂いもないし一酸化炭素警報機も付いていますが今まで反応したことはありません。
次に排気管を取り付けていきます!(写真右)
一応、長さが決まっているので取り付ける位置も限られてきますがこのように取り付けました。
ちなみに 車体に穴が空いているのは元々ですw
先端についているのは「マフラー(消音器)」です。
これがなくても動作はしますが、消音器なのでこれがないと燃焼音がうるさいので
車中泊の際に周りに迷惑をかけてしまう事になるので必ず取り付けといたほうがいいです。
消音器は付属品で入っていたのですが、消音器と排気管を止めるバンドが付いていませんでした。
これは別途ホームセンターでホースバンドを購入して取り付けましたがガッチリ止まりました。
ちなみに排気の方向は後方へ
排気ガスが流れて行くように後ろ向きです。
ここで重要なポイントがなるべく車体側面ギリギリに取り付けるという事です。
なぜかと言うと、車体下に排気管を取り付けてしまうと
排気ガスが車体の下で溜まってしまうのです。車というのは少なからず隙間が空いているので車内へ逆流する可能性が出てくるのです。
また、吸気管がその
排気ガスを吸ってしまい車内へ排出される事になりますので、
この排気管の出口の位置は
必ず車体側面ギリギリに外側へ向けましょう。
かといって車体から出てしまうと車検には受かりません。
というより危険です。
*排気管の次は吸気管の取り付けです。
正直どちらから取り付けても問題ありません。
私の場合は吸気管の位置は排気管から遠ざけ雨の当たらないようになるべく上部へ取り付けました。
走行中は雨が舞い上がるのでできるなら吸気管の中に水が入らないように対策を考えたほうが良いかもしれません。
これで吸排気の接続は終わりましたので、今度は配線です。
可能なら取り付ける前に動作確認をしとくと良いです。
正直私は配線が一番苦戦しましたw
本体をバッテリーからどの程度離れた位置に取り付けるかによって変わってきます。
サブバッテリーからFFヒーター本体まで4-5Mの配線が必要な距離にありました。
↑サブバッテリーはコの字ベット下の収納へ収めました
これによりサブバッテリーからFFヒーター本体まで4-5Mの配線が必要な距離にありました。
一度配線を繋ぎ終え何度やっても途中でエラーで止まってしまいました。
テストで最初繋げた時は問題なく作動したのになぁ、、、と
これ参った。。。
やはりここで頭をよぎるのが「中華製」という言葉です。
かなり正直疑いましたがもう一度考え無しました。
エラーの表示内容は「説明書」を見ると電圧不足と書かれていました。
電圧不足???
サブバッテリーも新品に変えてばっかりで並列接続で容量も問題ないはず。
まあ一度思うとなかなか固定概念というものが抜けません。
結局、丸一日原因となるものを考え結果、この距離が肝だったのです。
FFヒーターは燃焼時にかなりの電力を消費します。
それにより電圧も極端に下がってしまうのです!
FFヒーターは11.5v-12v程度の電圧が必要になりますが、電圧効果により一番電力がかかる時に11.5V以下まで下がっていたのです。
でも、バッテリー新品にしたのに?
そう、この4-5mという距離に加え配線の太さが原因でした!
つまり電力降下によって燃焼時の電力を補えていなかったのです。
配線は付属品の細い配線は使わず、電源取り出し用(ヒューズ付)のなるべく太いものへ変えました。
※マイナス側も太いものへ交換
その前までは一度ヒューズボックスへ介していたところを、少しでも電圧ロスを防ぐため直接サブバッテリーへ接続したところ無事問題なく作動するようになりました!
メデタシメデタシw
*電圧降下の計算の際にお世話になったサイトです↓*
電線の太さと長さなどを数式に当てはめていくと電圧降下がどれくらい発生しているのかが簡単にわかります。
最後にこれ!
FFヒーターのリモコンです。
YouTubeで色々レビューされている動画もありますが総じてリモコン使えない、電池入っていないなどのレビューが多かったので期待はしておらず放置していましたが、何気にふと試しにボタンを押してみたら、なんと動作しました!w
これ、結構便利ですよ!
朝起きたらボタン一つで起きる前に車内を温める事ができます♪
とりあえずこのFFヒーター何シーズンもつかはわかりませんがガンガン使っても全然今のところ平気なので結構この一体型FFヒーターおすすめです!
最後に大事な事なので繰り返しますが、命に関わる作業です。
知識が不十分な場合や自信がない場合は必ずプロに取り付けを依頼しましょう!