今回は真冬の雪中車中泊について、その時に持っていて良かったと思えたオススメの装備と、雪道でスタックしない為にもこれだけは揃えておきたいという冬の道具もご紹介します。
車の装備編
まずは車の装備編として突然の大雪に遭遇してもスタックせずに無事に車中泊できる装備です。
・冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)冬タイヤは必ず装備は必須です。
夏タイヤだと突然の雪にも対応できずスタックの危険もありますがその前にスリップ事故による2次被害も起こりえるので冬用タイヤは必須装備です。
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)に履き替える際に、なかなか決断できない理由の一つとして自分の地域があまり雪が降らないから高額な冬タイヤに履き替えるか悩みますよね。
そこで、新品ではなく中古タイヤという選択肢もあるので程度の良い中古タイヤに履き替えるというのも一つの手です。
中古タイヤに履き替える際の注意点としては、『溝』ではなく『硬度』を基準に考えます。スタッドレスタイヤはいくら溝が残っていてもタイヤ自体のゴムの柔らかさが失われているとスタッドレス特有の『雪を掴んで吐き出す』というタイヤの作業ができなくなり意味がなくなってしまいます。
スタッドレスタイヤの硬度が60が限界と一般的に言われています。(新品で45以下)
それではその限界値の硬度60というのは一般的に何年くらい経過したら硬度60を超えてしまうのかというと、『製造から5年』が目安になってきます。
これはタイヤの保管状態にもよりけりで外で5年間もの間紫外線に当たっていたタイヤは論外ですが、しっかりと室内保管されていたものなら5年以下のものなら購入を検討してみても良いかと思います。
ちなみにAmazon等では硬度計も販売されているので、もしジモティーなど直接中古タイヤを検討する機会があれば活用してみてください。
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中古はどうしても心配。
という場合に安く購入できるのがネット購入ですが、その中でも■AUTOWAY■ が安く購入できてオススメです。
新品か中古で迷った際は一度AUTOWAYで比較してみるのも良いと思います。
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・タイヤチェーン(スノーソックス)
タイヤチェーンを持参するのを迷う人も多いかと思いますが、もしも使わないにしても有った方が『心の安心』にもなるのでスタッドレスと併せて是非常備しておきたい装備です。
タイヤチェーンは苦手、という方も最近ではスノーソックス(布チェーン)という被せるだけで簡単に非常時用の布製のチェーンになるものがあり便利です。
デメリットはスノーソックスは乾燥した路面では極端に劣化が進行するのが早くなるのでこまめな取り外しが必要になります。
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・解凍スプレー
氷点下まで下がると車のドアが凍って開かなくなる場合があります。私たちも雪中車中泊で何度も経験しました。
この時に持っていて便利だったのが、解凍スプレーでした。ドアノブに吹きかけて凍っているドアの氷を溶かしてくれます。
解凍スプレーを一本車に常備しておくと安心です。
プロスタッフ 車用解氷スプレー ねらい撃ちF-72 420ml
・スプレー式チェーン
スプレー式チェーンはタイヤに吹きかけるだけで雪道で滑りにくくなるという商品です。あくまで非常事用なのでスプレー式チェーンがあるからと言って夏タイヤで雪中車中泊へ出かけるのはオススメできませんが、突然の雪に見舞われた時に持っておくと便利です。
田村将軍堂 いざっ というときに スプレーチェーン「スプレー式」 [HTRC2.1]
・冬用ウォッシャー液
氷点下の地域へ行く際は必須です。
氷点下まで下がると車のウォッシャー液も凍ります。凍ったまま知らずにウォッシャーを動かしてしまうとウォッシャーのモーターに負担をかけ故障の原因にもなります。
冬用のウォッシャー液を入れておけば、凍らずにウォッシャー液を使用する事が可能です。
プロスタッフ 車用 ウォッシャー液 ブルビンウォッシャー 2.5L・W 融雪剤強力洗浄 寒冷地対応タイプ・W 強力油膜取り A-43
・スタックラダー(スノーヘルパー)
万が一、スタックしてしまった場合はスタックラダーがあると便利です。
滑っているタイヤの下にスタックラダーを滑り込ませ、タイヤにトルクがかかるようにしスタックから脱出します。
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・冬用ワイパーブレード
ワイパーは、フロントのガラス面に密着して雨水を除去するゴム製のワイパーラバーです。ワイパーはワイパーラバー、ワイパーブレード、ワイパーアームという3つの部品で構成されています。
車のフロントガラスは湾曲しているため、雨用ワイパーでは冬場は金具が凍り付いたり、ワイパーアームの隙間に雪が詰まったりして可動部分が動かなくなり、ワイパーラバーがガラス面から浮いてしまうことがあります。
また、気温が低いとゴム自体が硬化し十分にワイパーの役目を果たさないなど、冬はワイパーの性能が著しく低下しやすくなります。
そのような冬季のラブルを回避できるように考えられているのが冬用ワイパーで、通常の雨用ワイパーと冬用ワイパーでは次のような違いがあります。
・ワイパーブレードに雪の入り込みを防いだり凍結を防ぐために、ワイパーブレードの金具部分がゴムで覆われている
・低温でも硬くなりにくいラバー(ゴム)素材を使用している
・ワイパーを動かすワイパーモーターへの負担を軽減させるため、通常の雨用ワイパーより短い
以上の事から、冬季の雪が降らない地域でも安全面から冬用ワイパーに交換するメリットも大きいです。
スノーワイパー ブレード ホンダ GE6/7/8/9 フィット/Fit 運転席側&助手席側セット グラファイト仕様 冬用 雪用 アタッチメント付
車内編
・断熱シェード
夏の車中泊でも大活躍する断熱シェードですが、冬の車中泊でも大活躍します。
特に冬の氷点下での車中泊での断熱シェードは効果は絶大です。
これが有るのと無いとではまったく車内の気温が違ってきます。また、外からの冷気を遮断するだけではなく一度車内を温めた空気と外気を触れさせないようにすることは大事で、それだけでも車内の温度を急激に下げずに済みます。
断熱シェードの取り付ける際のポイントは窓の隙間を無くす事。
ほんの少しの隙間を抑えるだけで真冬の車内の寒さが激減します。
窓を隙間なくシェードを埋めるにはやはり車種別に設計されたシェードを取り付けるのが一番手っ取り早く効率が良いです。
自分の車にあった専用に設計されたシェードがあるか一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
・冬用寝袋(シュラフ)必須
冬用の寝袋といっても様々ですが、あくまで『車の中』でそれなりに装備が揃っているということを前提に考えれば、それほど高価なシュラフは必要ないかと思います。
私たちは氷点下7度の中車中泊したことがありますが毛布や布団などを持参していたので1万円以下の冬用の安価なシュラフでも朝まで快適に就寝できました。
もしシュラフ一枚で車中泊するのなら、それなりに高価な耐寒性のある真冬用シュラフを検討することをおススメします。
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・Iwatani(イワタニ)ガスストーブ
ガスボンベ(CB缶)を使用して暖をとることができます。
このガスストーブを使用するメリットは何と言っても『速暖力』です。
点火させればすぐに暖房器具として使用可能です。
ただデメリットもあって、広範囲に暖まらない・火を使うので取り扱いに注意が必要・換気が必要・燃費が悪いなどがあげられます。
こうやってみるとデメリットの方が目立ちますが、速暖力はずば抜けているので着替えの時だけ使用したり、他の暖房器具が効き始めるまでの繋ぎとして使用した、かじかんだ手を温めたりと、メインでずっと使用するのではなく一時的な使用が一番ベストだと思います。
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・毛布、布団
車の積載能力に余裕があるなら冬用寝袋(シュラフ)と併せて毛布、布団を使用するとシュラフで温められた空気が逃げにくくなり寒さ対策に効果絶大です。
私たちは真冬の雪中車中泊の場合は、毛布→シュラフ(広げて上から掛ける)→羽毛布団の順番で掛け就寝していますが、気温が氷点下近くの場合でも快適に朝まで寒さで起きることなく就寝出来ています。むしろ暑いぐらいです。笑
・電気毛布
上記で私たちの例として紹介した、毛布→シュラフ(広げて上から掛ける)→羽毛布団の順番で掛けて就寝する方法ならまず寒さに凍えることはないですが、やはりデメリットもあり、それだけの寝具を収納するスペースが必要です。
もし収納スペースを犠牲にしたくない場合には電力に余裕があるのなら電気にも頼りましょう。
電気毛布なら50w~100w前後で使用できますが、一晩中使用してしまうとそれなりに電気を食います。非常時の事も考えてタイマーにして就寝するのがオススメです。
コイズミ 電気毛布 敷き毛布 丸洗い可 頭寒足熱配線 ダニ退治 抗菌防臭 130×80cm KDS-4061
・電熱ヒータージャケット
モバイルバッテリーと接続することで、ジャケットの中に仕込まれた電熱線が発熱し長時間体を温めてくれます。あわせて予備のモバイルバッテリーも準備しておくと安心です。
・車中泊マット
朝まで快適に就寝できるかどうかは就寝マットも大きく関わってきます。
お家にいると特に何も考えずとも当たり前のように朝まで快適に寝れることの方が多いですが、車の中で車中泊となると一筋縄ではいきません。
車の車種にもよりますが、車のシートをフルフラットにできる車種でもそれなりに凹凸が存在にそのままでは朝まで快適に寝ることは厳しいです。
そこでシートの凹凸をなるべくフラットにすることで朝まで就寝できることに繋がります。
下記のような方法でなるべくフルフラットにできます。
・シートの段差にタオルを丸めて詰める
・汎用の車中泊マットを敷く
・車種専用の車中泊マットを敷く
・自作でベットフレームから作りマットレスを載せる
車のサイズや使用方法によって色々考えてみるのも楽しいですよ。
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・ドライヤー(ドアノブ解凍、吸盤復活)
ドライヤーと聞くと髪の毛を乾かず用途を思い浮かべますが、冬の車中泊では冷気が窓から入ってこないように断熱シェードを取り付ける事が多いです。
その際に吸盤で窓に取り付けるタイプの物を使用すると必ずと言っていいほど吸盤が弱くなり何度も剥がれてくる事があります。
対処法として吸盤を熱湯に漬けるなどの方法がありますが、吸盤を断熱シェードから取り外さなければならないというのがとても面倒です。そんな時はドライヤーの熱を吸盤にあてると吸着力がある程度復活するので、断熱シェードから取り外さずに吸着力を復活させることができるので便利です。
・ポータブル電源
ポータブル電源は車中泊ではなくてはならないアイテムとなりつつあります。
私たちも長期旅の時に何度もポータブル電源には助けられました。
サブバッテリーを組んであってもやはりポータブル電源の大切さは身に染みて体感し、特に使用しなくても満充電のポータブルバッテリーが予備で積んである精神的な安心感のメリットは大きいです。
また、上記でも紹介したドライヤーの使い方にもあるようにいざという時にとても便利です。
ではどれくらいの容量・出力の物を常備しておいた方が良いのか?
定格出力は1000w?2000w?どちらを選ぶべき?
ドライヤーを使うのであれば定格出力が2000wのものをオススメします。
ドライヤーの出力は定格1000w前後のものが多く、ポータブル電源の出力が1000wだと使えないものもでてきます。
これまで各社のポータブル電源を数十台使用してきましたが、定格出力1000wのもので言うと定格出力1000wをほんの少しでも超えると保護機能が働きエラーで使えなくなるものから、定格1000wであっても定格1300wほど使える機種もありましたが殆どの機種が定格1000wとなっていれば定格1000wしか使えないものが殆どでした。
よって、なるべく定格出力は1000w以上の物を選んでおくと後々後悔せずにすみます。
■定格1500wのポータブル電源(EcoFlow DELTA2)についてのレビューはこちらの記事で書いていますので参考にしてみてください↓
・一酸化炭素濃度警報機(必須)
冬に限らずに車中泊をするなら一酸化炭素濃度警報機は必須アイテムです。
特に車内でガスの使用などで知らず知らずの間に酸欠状態になっていることもあるので要注意です。最悪、死亡事故にも繋がるケースもあるので必ず車中泊の際は一酸化炭素濃度警報機は車に設置しましょう。